ここ最近の世の中の風潮として、あらゆる物事において安易に結果を求めるという傾向がなきにしもあらずではないかと危惧します。
いわゆる結果重視の風潮がもたらすデメリットとしてはまず第一に、株価重視の米国企業のように短期的な結果のみに執着して近視眼に陥り、中長期的な成果への取り組みがおろそかになることがあげられるます。
さらには結果ばかりに偏るとプロセスへの評価が行われなくなり、学習や成長、努力という行為が軽視されてしまいます。そもそもあらゆる物事は不確実性のリスクから逃れられようもなく、結果などというものは環境にも左右されるし自助努力だけでなんとかできるものでもない時の運なのであって、やはりプロセスの正しさ如何を評価しないと社会全体が停滞してしまうのです。
そして組織・社会において結果をベースに人を評価しようなどとしても、多くの人がそれぞれ関わって生み出した成果の要因を正しく因数分解して個々人に還元することは究極的には不可能なわけで、結局は器用に立ち回った人や声の大きい人が過大に評価される不公平な配分になり、システム全体は崩壊してしまうでしょう。
そもそも私たちの人生には”最終的に得られる結果”などというものはなく、生きるということは果てなきプロセスの連なりそのものなのであります。
そのようなことを前提として、以下をお読みいただければと思います。
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再び鳳凰三山行ってきました。前回の反省を踏まえて虎の子の有給を取得し、土日月の三連休のスケジュールを組んで万全の体制で挑むことに。
金曜日の夜に出立するも終電で甲府駅までしか到達できず。駅前の東横インに宿泊。翌朝、寝坊して7:20発の電車に乗り穴山へ向かう。

いまや主力艦となったエクソス58。見た目はかなり重そうですが、メインストレージの容積の8割方はコンプレッションしていないシュラフが占めているのでけっこう軽いです。
そして前回Foxtailが紛失という憂き目に会い、新たに英国からはるばる調達したストック、Pacerpoles。ちょうど出発当日に届きました。この子のレビューはいずれまた。

穴山駅からタクシーに乗って5000円ちょっと。結局、御座石鉱泉の登山口は9:00AM発。前回より1時間遅れだ。やる気あるんか?
御座石のおばちゃんによると7:00AMに2人のパーティーが先行しているとのこと。トレースがあるのはうれしいような悲しいような。やっぱり無垢な純白は自分の手で汚したいじゃないですか?(笑)
二週間前と比べて1400mまでは雪もかなり少なくなっている。下界も見下ろしてみるとまったく雪がない。気温も前回は-20℃まで下がったが今回は0℃付近だ。春の到来を実感。これが今シーズン最後の冬山だろうな。

どうにも寝起きが悪かったのか体が調子良く動かない。ついに道ばたでばったりと倒れ込んで熟睡すること2時間のタイムロス。本当にやる気あるのか?その後なんとか回復し急坂を登りきって、17:00前に2100m地点の燕頭山に到達する。計3時間分のタイムロスを考えるとペースは前回とあまり変わらない。
山頂でふと見やると外張かぶせたアライテントが目に入る。先行パーティーは本格派の山屋さんだろうか頼もしい。僕のような洋物テント使いのミーハーとはわけが違いますよウフフなんて思っていると中から麗しき山マダムが顔を出してきて挨拶。年配だがとっても美人さんだ。
「あらこんにちわ、下は何時に出てきたの?」「御座石出たのは9時頃です」「すご〜い、早いわねぇ〜」
えっ!なに!?早い・・・!?ぼ、僕は早かったのか・・・!?いつのまにか自分でも知らないうちにものすごいパワーを身につけていたかっ!?これでも途中2時間熟睡してるしコースタイムからしたらほとんど話にならない時間かけてるんですけど?なにかの聞き違いか?これが山屋流の社交辞令なんだろうか?いやそれとも子供をあやす口ぶりに聞こえないこともないぞ?などと深読み&かなり困惑しつつ、ここで一緒にビバークしていけばと誘われたが、もう少し距離を稼ごうと先に進む事にする。
18:00頃に燕頭山の次のピークで停泊。前回到達地点には遥か及ばず、ダメだなぁ。翌日早起きしてリカバリーしようと意を決する。

スーパーで見かけて美味そうだなぁと思って買ってきたベーコン170g。あぁムダな食料を持ってきてしまった。生ではイマイチ塩味が足りない気がするけど、焼くとジューシーでそこそこ美味い。しかし焼くのがメンドクサイ。。。
テントは結露しなかった。今シーズンの結露率は結局50:50だ。Blackdiamond OneShotのEPIC素材が特に結露に弱いということでもないことが分かった。
翌朝、6:20起床、7:00出発。下界は雲海に包まれている。なかなかグッドなコンディションだ。

しかし雪が深い。2000mを越えてからぐっと積雪量が増えた。2週間前よりも確実に増えている。

スノーシューを履いても太腿まで潜ります。どこまで潜っても締まった層がなく、泥沼か砂地獄のように潜る潜る。

絶望のラッセル行軍。行けども行けども進みは遅く、せめて9:30には鳳凰小屋に到達したかったのだが、前回到達地点にもなかなかたどり着けず。
このままではこの日のうちに稜線に上がることは厳しく、鳳凰小屋あたりでもう一泊のビバークを余儀なくされるわけで、せっかく有給とって追加した1日分のスケジュールがまったく意味のないものになってしまう。ということで鮮やかに撤退を決定。決断早っ!
さっさと撤収を決めて後退してると、先日の燕頭山で会ったご夫婦が登ってくるではないか。あぁ年季の入ったライペンのザックが頼もしい!一人はアイゼンのみだがもう一人がワカン装備。誘われるがままに共同戦線を張ることになって再度道を戻る。

やはり僕が若いし、スノーシューなので先頭を買って出る。がんばればさらさらパウダーの急坂も登れないことはないんだがかなり難儀して息が切れる。
しかしパーティーというのは不思議だ。がんばったところで稜線にはもうあがれないことは分かっているのに、なぜか進めるところまで進もうという気になる。これがパーティーの魔力なのか!?不条理極まりないが、誰かと一緒にいることが前に進もうというエネルギーになることは確かだ。うーむ興味深い。
しかししばらく進んだところで後方からギブアップ宣言が入る。ラッセルの後ろからでもアイゼンのご主人がついてこれず頻繁に胸までずっぽり沈んでしまう。ワカンの奥様も急登が厳しそうだ。ライペンザックのベテランですら諦めてしまうなら、私ごときミーハービギナーが諦めてなにを責められよう!ということで再び堂々と撤退を決定。月曜は仕事に行こう。
尾根上でもう一泊するというお二人と別れ先に下山することに。
恨めしく見上げる地蔵岳。あの向こうの稜線に立って南アルプスの深奥を眺めたかったのだが。。。

あの鋭いエベレストみたいな山は甲斐駒ヶ岳というやつだろうか?いかにも羽生丈二が取り付いてそうですよ。「想え!」

12:00に降りはじめて16:00過ぎに御座石着。お風呂に入れてもらい、車で駅まで送ってもらう。
そうそう、この子についても今シーズン中にレビューしとかないとね。

甲府のとりもつにハマってしまいました。うまし!

えぇ、見事に連敗です。惨敗であります。でも大切なのは結果じゃないんです。ムキーッ!
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