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脱出記 〜シベリアからインドまで歩いた男たち〜


はるか昔、中学生のときに読んで衝撃を受けた書物は、河口慧海の「西蔵旅行記」という壮絶なノンフィクションアドベンチャーだった。あれから遥かチベットという国を想い続け、学生のときに貧乏旅行で訪れたときの感動はひとしおだった。

荒涼とした極限の環境に佇む風の谷のような貧しくも清々しい村。やさしい目をした羊飼いの老人に注いでもらった馬乳酒。眼前にひろがるヒマラヤ山脈の圧倒的な量感。

その後、中国のゴビ砂漠やモンゴル、ネパール・インドにも訪れた。このあたりの乾燥地帯はどこもダイナミックな自然と深みのある人間文化が織りなし未だに僕の心を引きつけてやまないのでありますデス。

そんな僕にとってのゴールデンルートを歩いて旅したといううらやましい旅行記があるというのでお取り寄せして読んでみた。2005年に和訳されたらしいね。知らなかった。

脱出記 〜シベリアからインドまで歩いた男たち〜

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時は第二次世界大戦、ポーランド出身の主人公がソ連に連行されてシベリアの強制収容所送りにされてしまうんだけど、仲間といっしょに着の身着のままで脱出してシベリアからモンゴル、ゴビ砂漠、チベット、インドへと1年かけて走破するというとんでもないビックリツアーを敢行してしまうわけであります。

シベリアの極寒では雪の壁を作って凌ぎ、森では獣を捕らえて皮を剥ぎ、砂漠では蛇を捕獲して食べ、チベットでは遊牧民の優しさに頼り、ヒマラヤクライミングでは針金を使って登攀したり、途中あまりの悲しい出来事(これは泣いた!)や摩訶不思議な出会いもありつつ、ソ連の冷酷非道な仕打ちと、遊牧民の限りない優しさのコントラストが人間のあり方や多様性について考えさせてくれたりもします。

謎なのはなぜにインドへ向かったのかというそのルート。モンゴルに抜けたらそのまま北京か満州にでも向かえばよかったのに、魔のゴビ砂漠へ出てしまったのが運の尽きだなと。やはり砂漠は、雪原・平原・高山よりも厳しい最も過酷な環境だったようだ。

いや、これは圧倒的に面白い。えぇ、ヒロインも出てきます。オススメです。

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  1. 2008-12-10 22:36

    これおもしろそうですね!おしいことにちょうど今日amazonに本をオーダーしたばかりだったのです。オーダーする前にこちらの記事を拝見してたら間違いなく一緒に購入してたのですが。
    とりあえずカートの”今は買わない”リストにいれときます。

  2. 2008-12-11 12:41

    おお。これはたまらん!
    この手の話しは大好きなのです。
    河口慧海の「西蔵旅行記」は全5巻ですか。
    年末年始のお供に良さそうですね。

  3. wander-z
    2008-12-11 14:20

    いつの日か世捨て人にでもなったら、このルートを歩いて旅してみたいなぁと。

    > kimatsuさま
    私はさっそく人にあげてしまったので、再度買っておこうかと思ってます。売り切れ御免!w

    > tori-birdさま
    「西蔵旅行記」、私が読んだときは上下巻だったような。。。これももう一度読み返したくなりました。「セブンイヤーズインチベット」より断然おもしろいと思ってます。

  4. 2008-12-11 16:15

    「ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行」こいつも足して置いて下さいな。コレを読むと、どんな装備でも縦走できそうな気になりますね。

  5. wander-z
    2008-12-12 22:59

    > roadmanさま

    さっそくポチリましたよ「プラヴォー・ツー・ゼロ」。絶版なんですかね、Amazonでは中古しかなくてすごく高くなってます。。。

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