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Archive for 2009年3月

スノーシューハイキング@谷川岳

2月に一人で行ったときは悪天候でロープウェーすら動かず撤退した忌まわしき谷川岳。今回はパーティーで行ってきましたよ。テントは持たず、温泉を楽しみながら男子x2女子x2のまったりお気楽ハイキング。

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初日は悪天候で撤退したんですけど、翌日の温泉巡りの予定を変更して再度チャレンジしたらすっかり晴天。

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山頂まで3時間ちょっとかかった。

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ここはどこの国だ?

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足が遅いので他の人にどんどこ追い抜かれすっかり誰もいません。神秘的な白銀世界を貸し切り状態です。

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下りはお尻で滑りながら1時間30分ほどで天神平まで。

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夕暮れに映える谷川岳。ごちそうさまでした。

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廃校の校舎を利用した葉留日野山荘

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越後長野温泉の嵐渓荘は大正期の料亭を移築したとかいう部屋。

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はじめてパーティー山行をして衝撃を受けた事。先輩女氏は、アメ横で900円でジャケットとか買うらしい。それを聞いて愕然とする。しかも僕のお金のかけかたは尋常じゃないと怒られた。。。ブログ界隈のギアマニアな人達を見習ってはいけないのだ!しかし来シーズンに向けてPotty Trowelを買おうと心に決めていたりする。あぁ今すぐポチりたい!!

あと、ビバーク装備を持たずに冬山に入るのはなんか罪悪感がある。上で吹雪いて立ち往生したらどうしよう?パーティーで日帰りハイキングするときの今後の課題。スコップは持ってたから雪洞は掘れるとして、シュラフとかはなくていいのかなー。

女子と一緒に行くとお菓子を大量に持ってきてくれて旅の満足感アップ。あの人たちはお菓子がないと生きていけないのだろう。

ICEBUG GG FLY BUGrip

さて問題のこのシューズである。

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なにゆえ唐突にもこのシューズをポチることに至ったのかというと深い深い理由があるのだ。

冬用の足回りシステムは過去記事のとおり、某著名ブログを参考にして、通気性のよい非防水ローカットのランニングシューズ+ネオプレンのシューズカバーの保温層+防水透湿性のオーバーシューズ、といったレイヤードシステムを半年かけて構築してきたのだったが、実際に使ってみてオーバーシューズの足裏の耐久性が思ったより弱かったことがほころびとなって結果的に大きな弱点を抱えることになった。というのも、雨の日の舗装路面や雪解けで濡れた岩肌の山道をどう歩くのか?ということ。

防水性を重視してオーバーシューズで歩くと足裏が摩耗して穴が空いてしまう。ではということでオーバーシューズを脱いでイーサーTEC SSで直に歩いてみたが水たまりに触ると見事に浸水してきた。モンベル製ネオプレンのシューズカバーも浸水防止には役に立たない。となると、スタビライザーズなんかののスパイクソールを追加購入してオーバーシューズの上からさらに重ねる必要が出てくるのだが、重量を見てみるとアイゼンよりも重かったりするので、これ以上荷物を増やすのはいかがなものかと。もしくはNEOSなんかのソール付きのオーバーシューズもあるが、あれはどうも素材を見るからに透湿性に難があるのではないかと疑ってみたり。そもそもこのシステムは蒸れからくる凍結を防止することが大前提だったはずなので、オーバーシューズの透湿性は絶対条件だ。あぁどうしたものかと。

やはりシンプルで小さな道具を柔軟に組み合わせ階層化していくことで複雑な問題を解決するというUNIXの思想に基づいた分散型システムから、全ての機能を一つの体系に集約したApple的なる垂直統合型モデルに回帰すべきじゃないのだろうか?などとと思い至ってしまったのである。そしてポチったのがこのGG FLY BUGrip。

スポーツショップ ベルより

ライニングに透湿防水メンブレンのBUGdriを使用し、止水ファスナー付のゲーターが一体になっているので防水性が非常に良い上、このゲーターによって走行歩行中の外部からの土や小石の浸入を防ぎます。アウトソールはグリップ力抜群のNew BUGripソール、トレイルランニング、アドベンチャーレース、冬の凍った地面でのウォーキングに最適です。

【メンズ】GG FLY BUGrip【コード】#70403-9

【サイズ】US8~12 (26.0~30.0cm)

【レディス】GG FLY-L BUGrip【コード】#70404-9

【サイズ】US5.5~9.0(22.5~25.5cm)

【共通】【素材】アッパー:ナイロン×合成皮革/ライニング:クイックドライメッシュ+BUGdri

【重量】418g(US8サイズ片足)【ミッドソール】New スリム

【アウトソール】New BUGrip

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狙いは、これ一足で全ての機能をまかなうということ。めんどくさい重ね履きをしなくてもよくなり、結果的にトータル重量も稼げる。やっぱり最後は統合ソリューションだよね、と。

ゲーター一体型なので分かりにくいが中身はローカットシューズになっている。足首フリーがよいかどうかは好みの問題だが、僕的には休憩時のリラックス感を重視しようかと。足首ホールドされたままじゃ休まらなくて疲れが抜けない気がしてね。

足裏にはBUGripという、氷面にはがっしり食い込みアスファルトの路面では引っ込むという面白いスパイクがついている。微妙な空気圧で出し入れする仕組みみたいだ。

足を入れてみた感覚としては、幅広のVASQUEとは対象的に細身な形状で左右からの締め付けバッチリ効いてる感じ。家にあるシューズだとSCARPAゼログラビティに似ている。日本人的な足形の人にはたぶん向かないだろう。僕はわりとどんな靴でもフィットするのだが、冬期用としてはVASQUEのようなゆったりした足入れ感のほうが蒸れ予防&血行促進のためにもよいのかなという気がする。

イーサーTECHのBOA機構になれてしまった身としては、GG FLYのゲーターをめくって紐を結んだり解いたりなんてめんどくさいことはできなくなってしまったので、Xtenexという伸縮性の靴ひもを買ってきてこれに結び替えた。これで足の出し入れはかなり楽になった。

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さて実際使ってみての感想ですが、弱点がバラバラと出てきました。

[弱点その1: 騒音]

アスファルトを歩くときにBUGripがとにかくうるさい。普通のスパイクよりも空気圧で出入りする分、ギャルルシュッポ、ギャルルシュッポ、という異様な爆音を立てて歩くことになる。夜中にこれを履いてランニングなんかしたら近所迷惑もいいところだ。

仕方がないのでなんとか音を和らげようと、BugwebというこれまたICEBUGの軽量スパイクを買ってきて、裏表反対に取付けてスパイク同士を殺すことで騒音の緩和を試みた。これで騒音は半分程度になって何とか街路を歩けるくらいまでにはなった、が、無駄無駄無駄ァーッ!

もうむしろね、BUGripを全部引っこ抜くか、ソール丸ごと張り替えてしまおうかと思ったほど。実際、凍結路面なんかほとんど遭遇しないんだし。

[弱点その2: 防寒・保温性]

厳冬期用シューズとはいえ、その機能はスパイクによる氷面へのグリップとゲーター一体による雪の入り込み防止・および防水が仕様であって、防寒・保温のための性能はなかった!-20℃の雪山でがっつりラッセルしてると足先がじんじんと冷たくなってきてしまった。

仕方がないのでその次の山行からは、やはりネオプレンのシューズカバーを持っていて保温層を追加してやることになった、が、無駄無駄無駄ァーッ!

結局いろいろとオプションパーツを用意することになって、統合ソリューションとしてはまったくイマイチな結果となった。やはりおとなしくスタビライザーズを買っておけばよかったのか。

マイカー山行する人で、奥多摩とかの低山にアイゼンなしで行く場合にはいいシューズかもしれない。凍結面での安心感はやはり違う。とはいえさらさらの深い雪面にはまったく無力で滑りまくるので、そういう用途でのアイゼンの代わりにはならない。

どうにも冬期の足回りは今季中にFixすることはできなかった。来シーズンへの持ち越し課題とする。

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結果を求めるということ:再び鳳凰三山

ここ最近の世の中の風潮として、あらゆる物事において安易に結果を求めるという傾向がなきにしもあらずではないかと危惧します。

いわゆる結果重視の風潮がもたらすデメリットとしてはまず第一に、株価重視の米国企業のように短期的な結果のみに執着して近視眼に陥り、中長期的な成果への取り組みがおろそかになることがあげられるます。

さらには結果ばかりに偏るとプロセスへの評価が行われなくなり、学習や成長、努力という行為が軽視されてしまいます。そもそもあらゆる物事は不確実性のリスクから逃れられようもなく、結果などというものは環境にも左右されるし自助努力だけでなんとかできるものでもない時の運なのであって、やはりプロセスの正しさ如何を評価しないと社会全体が停滞してしまうのです。

そして組織・社会において結果をベースに人を評価しようなどとしても、多くの人がそれぞれ関わって生み出した成果の要因を正しく因数分解して個々人に還元することは究極的には不可能なわけで、結局は器用に立ち回った人や声の大きい人が過大に評価される不公平な配分になり、システム全体は崩壊してしまうでしょう。

そもそも私たちの人生には”最終的に得られる結果”などというものはなく、生きるということは果てなきプロセスの連なりそのものなのであります。

そのようなことを前提として、以下をお読みいただければと思います。

再び鳳凰三山行ってきました。前回の反省を踏まえて虎の子の有給を取得し、土日月の三連休のスケジュールを組んで万全の体制で挑むことに。

金曜日の夜に出立するも終電で甲府駅までしか到達できず。駅前の東横インに宿泊。翌朝、寝坊して7:20発の電車に乗り穴山へ向かう。

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いまや主力艦となったエクソス58。見た目はかなり重そうですが、メインストレージの容積の8割方はコンプレッションしていないシュラフが占めているのでけっこう軽いです。

そして前回Foxtailが紛失という憂き目に会い、新たに英国からはるばる調達したストック、Pacerpoles。ちょうど出発当日に届きました。この子のレビューはいずれまた。

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穴山駅からタクシーに乗って5000円ちょっと。結局、御座石鉱泉の登山口は9:00AM発。前回より1時間遅れだ。やる気あるんか?

御座石のおばちゃんによると7:00AMに2人のパーティーが先行しているとのこと。トレースがあるのはうれしいような悲しいような。やっぱり無垢な純白は自分の手で汚したいじゃないですか?(笑)

二週間前と比べて1400mまでは雪もかなり少なくなっている。下界も見下ろしてみるとまったく雪がない。気温も前回は-20℃まで下がったが今回は0℃付近だ。春の到来を実感。これが今シーズン最後の冬山だろうな。

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どうにも寝起きが悪かったのか体が調子良く動かない。ついに道ばたでばったりと倒れ込んで熟睡すること2時間のタイムロス。本当にやる気あるのか?その後なんとか回復し急坂を登りきって、17:00前に2100m地点の燕頭山に到達する。計3時間分のタイムロスを考えるとペースは前回とあまり変わらない。

山頂でふと見やると外張かぶせたアライテントが目に入る。先行パーティーは本格派の山屋さんだろうか頼もしい。僕のような洋物テント使いのミーハーとはわけが違いますよウフフなんて思っていると中から麗しき山マダムが顔を出してきて挨拶。年配だがとっても美人さんだ。

「あらこんにちわ、下は何時に出てきたの?」「御座石出たのは9時頃です」「すご〜い、早いわねぇ〜」

えっ!なに!?早い・・・!?ぼ、僕は早かったのか・・・!?いつのまにか自分でも知らないうちにものすごいパワーを身につけていたかっ!?これでも途中2時間熟睡してるしコースタイムからしたらほとんど話にならない時間かけてるんですけど?なにかの聞き違いか?これが山屋流の社交辞令なんだろうか?いやそれとも子供をあやす口ぶりに聞こえないこともないぞ?などと深読み&かなり困惑しつつ、ここで一緒にビバークしていけばと誘われたが、もう少し距離を稼ごうと先に進む事にする。

18:00頃に燕頭山の次のピークで停泊。前回到達地点には遥か及ばず、ダメだなぁ。翌日早起きしてリカバリーしようと意を決する。

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スーパーで見かけて美味そうだなぁと思って買ってきたベーコン170g。あぁムダな食料を持ってきてしまった。生ではイマイチ塩味が足りない気がするけど、焼くとジューシーでそこそこ美味い。しかし焼くのがメンドクサイ。。。

テントは結露しなかった。今シーズンの結露率は結局50:50だ。Blackdiamond OneShotのEPIC素材が特に結露に弱いということでもないことが分かった。

翌朝、6:20起床、7:00出発。下界は雲海に包まれている。なかなかグッドなコンディションだ。

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しかし雪が深い。2000mを越えてからぐっと積雪量が増えた。2週間前よりも確実に増えている。

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スノーシューを履いても太腿まで潜ります。どこまで潜っても締まった層がなく、泥沼か砂地獄のように潜る潜る。

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絶望のラッセル行軍。行けども行けども進みは遅く、せめて9:30には鳳凰小屋に到達したかったのだが、前回到達地点にもなかなかたどり着けず。

このままではこの日のうちに稜線に上がることは厳しく、鳳凰小屋あたりでもう一泊のビバークを余儀なくされるわけで、せっかく有給とって追加した1日分のスケジュールがまったく意味のないものになってしまう。ということで鮮やかに撤退を決定。決断早っ!

さっさと撤収を決めて後退してると、先日の燕頭山で会ったご夫婦が登ってくるではないか。あぁ年季の入ったライペンのザックが頼もしい!一人はアイゼンのみだがもう一人がワカン装備。誘われるがままに共同戦線を張ることになって再度道を戻る。

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やはり僕が若いし、スノーシューなので先頭を買って出る。がんばればさらさらパウダーの急坂も登れないことはないんだがかなり難儀して息が切れる。

しかしパーティーというのは不思議だ。がんばったところで稜線にはもうあがれないことは分かっているのに、なぜか進めるところまで進もうという気になる。これがパーティーの魔力なのか!?不条理極まりないが、誰かと一緒にいることが前に進もうというエネルギーになることは確かだ。うーむ興味深い。

しかししばらく進んだところで後方からギブアップ宣言が入る。ラッセルの後ろからでもアイゼンのご主人がついてこれず頻繁に胸までずっぽり沈んでしまう。ワカンの奥様も急登が厳しそうだ。ライペンザックのベテランですら諦めてしまうなら、私ごときミーハービギナーが諦めてなにを責められよう!ということで再び堂々と撤退を決定。月曜は仕事に行こう。

尾根上でもう一泊するというお二人と別れ先に下山することに。

恨めしく見上げる地蔵岳。あの向こうの稜線に立って南アルプスの深奥を眺めたかったのだが。。。

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あの鋭いエベレストみたいな山は甲斐駒ヶ岳というやつだろうか?いかにも羽生丈二が取り付いてそうですよ。「想え!」

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12:00に降りはじめて16:00過ぎに御座石着。お風呂に入れてもらい、車で駅まで送ってもらう。

そうそう、この子についても今シーズン中にレビューしとかないとね。

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甲府のとりもつにハマってしまいました。うまし!

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えぇ、見事に連敗です。惨敗であります。でも大切なのは結果じゃないんです。ムキーッ!

甲府駅にて

行ってきますです。

カテゴリー:hike, Lifelog

発注してみた

うーん、決断してしまった。

MLDのXP Quiltはなんか名前が変わって1oz重くなってたし、よく見てみるとAll eVENTは4.5ozの追加だとかで、こりゃたまらんということでなんか化繊への熱意が消え失せてやっぱりダウンかなと。とするとnunatakはなんか見ため野暮ったいし高いなぁとかで、結局GoLite様に忠誠を誓うことに。えぇ、マスプロダクトですがなにか?

frontcountry.com

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ついでにシルタープもお安かったので放り込んでみた。せっかくだからその他いろいろ目を引いた謎のアイテムを詰め合わせてみる。

海外通販はあまり詳しくなくて、いつも適当に買ってるんですが、ここってどうなんですかね。

こうして春物の準備を進めてみつつも、でもまだぎりぎり冬山シーズン。今週末はどこか行きたいが、この前発注した期待の新ストックがまだ届いていない。あれさえあれば、この貧弱な肉体の持ち主でも縦横無尽に山野を駆け巡ることができるようになる!(かもしれない)。ていうかですね、行者小屋から赤岳山頂まで1.5時間ってどこの鉄人ですか?なんて嫉妬してみつつ。早く来ないかなー!