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コブフェス2009レポ


12月中旬の甲武信岳に幕を張り、鍋を囲もうというソロハイカーの集いに参加してきました。総勢10名。寒くてあんまり写真撮れなかったけどいちおうレポ。

西沢渓谷の道の駅の駐車場に前泊して、それでも朝8時くらいにぬくぬく起きて歩き始める。

変態パッキングで鍋をかつぐroadman

 Twitpic Photos Full 50921980

コースタイム5h30の小屋までのルートは途中まで二手に分かれ、徳ちゃん新道は僕を含めてNULい3名(toriさん、kimatsuさん)、その他の鉄人たち7名は近丸新道からハイクアップ。

登山口で僕がウェアの調整をしている間にtoriさんがスタートダッシュ、kimatsuさんも続く。ようやく僕が歩き始めてしばらくすると、前方にkimatsuさんの後ろ姿を確認。追いつけるかな?と5歩10歩と進んでみてまた前方を見あげると、kimatsuさんの位置が変わってない。休憩してるのかな?と思い、さらに歩みを進める。やはりkimatsuさんが止まって見える。そうこうしてるうちに追いついてよくよく見ると、kimatsuさんは休憩してるわけでなく、なんと5秒に1歩くらいの超スローペースで進んでるではないか!

なんというNULハイク! こんな歩き方があるのかと衝撃を受けつつも(笑)、個人のペースを優先するというフェスの方針のもと先を急がせてもらう。

近丸新道を行く鉄人チームにはかなり引き離されるんじゃないかと思ったが、タイミングよく分岐点で合流。ここでみんなアイゼンを装着。準備のできた者からばらばらと先に進んでいく。

とにかく寒い。寒波が来ていることもあり、昼過ぎで気温計は-20度を指していた。今までの冬山経験でも日中でここまで気温が下がったことはあったかしら?じわじわと体力が奪われ気力も萎えてくる気がする。

分岐点で待つ僕とtoriさんとkool8さんを尻目に、すでにkimatsuさんは分岐点に到達するまえに悠々と撤退を決定(!)。さすが”NULスタイル”の提唱者。寒波の雪山に深入りする前の早々の決断はお見事と言わざるをえない。結局どこでビバークしたのかしら?詳細レポ希望。

再び山頂目指して歩き始めるも、かつてない寒さと急登攀にtoriさんもグロッキー気味。

隊列を組んで歩くのは苦手だけど、なぜだかtoriさんとは体力的にもメンタル的にもちょうどいいらしい。お互い気を使わないという暗黙の了解もあり、休憩が大好きなこともあり、どちらかがペースを早めて少し離れてもじきに追いついて結局二人で歩くことになる。kimatsuさんが脱落した今、最後方はこの二人で守らねばなるまいっ!

小屋はまだかー。

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もう疲れたぜ…

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ようやく甲武信小屋に到達し、めんどくさいけどテントを張る。登りのトップ賞はmt_hanterさんだったそうで。

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夜はHirobさん特製の粕汁鍋。nut’sさんが担ぎ上げた巨大なスノピのバーナーで調理。みんなで持ち寄った具材を投入する。野菜に、きのこに、海鮮あり、肉あり、たらふく食って温まって満足。というより食材余りまくり。

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夜は寒かったという者(主にMontbell #1ユーザ)、ぬくぬく眠れたという者(主にGoLite Adrenaline、Marmot Lithiumなど)、それぞれあり。

-20度の極寒のなかビビィですらないシュラフカバーで露営する変態roadmanの寝床。これでぬくぬく眠れたというからなんというか恐るべし。

 Usr Roadman1971 Lithium 3

今回の秘密兵器。”Wanderboil Titanium零号機”を持参。写真がうまく撮れず申し訳なし。

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クッカー&風防部はフルチタン製、Esbitとエバニューのクッカーを流用して加工、それにJetboilの蓋とコジーを流用。重量はバーナー(P-114)込みで250g。750cc。イグナイタを外せばさらに軽量化できそうだ。

冬はやはり安定したガスの火力で、手軽に雪を溶かして水を得ることに特化した軽量の道具が欲しかった。ノーマルJetboilはさすがに重い(439g?)し、なんとかして軽量化できないかと半年ほど前から構想を練っていたのを、ようやくフェスの一週間前に着手してプロトタイプを仕上げた。

裏側はこんなかんじ。VagabundoさんのSOLO JET(なんと130g!?)を参考に、アルミリベットを”固まるシリコーン”でひっつけました。2、3個ぱらぱらと落ちるのは気にしない気にしない…

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ガス缶とバーナーはちゃんとクッカー内に収納できる。これ重要。幾度の実験でコゲコゲになったコジーとか、まだ仕上げは粗いですがなんとか実用できそうです。今シーズンはこれを使います。

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翌朝。スノーシューを装着して出発。

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日差しの良い天気のなか出発します。すでに10時くらい?

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トレースのない雪深い巻き道をスノーシューでざくざくと進む。あぁ幸せだ。

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左に行くと雁坂峠だ。トレースもないぞ。行ってみたい衝動にかられつつも右の下山ルートへ。

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後ろを振り返るとぞろぞろとアイゼン組のトレース泥棒たちが追いついてきて抜かしていく。

ひととおり見送ってから、ひとりでヌルヌルと下山開始。

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下りになるとスノーシューが邪魔になってくる。アイゼンで踏み固められたトレースの上は歩きにくいので、ふかふかの雪を求めて道を外れて鬱蒼とした森の中を下ってると方向を見失って藪の中に迷い込む。倒木を乗り越え必死に脱出したりして遊んでるとどんどん時間が過ぎて先行組から離され、結局山頂を目指したやな兄弟以外では最後尾でしたが無事に下山。あれ?そういえばまた山頂行ってないなぁ…

温泉入って、ラーメン食べて、帰りましたとさ。みなさんおつかれさましたー!

カテゴリー:hike, Outdoor
  1. 2009-12-22 22:40

    さ・・・・・・・・・・寒そう!!!
    マイナス20って。。
    とりさんの 顔が!吹きましたw
    ちなみに インナーって何着てるんですか?(変態的なアレでなく 今インナーが欲しくって参考にw)

  2. 2009-12-23 03:50

    >すすすずさん!
    おぉインナーをお求めでありますか!
    ほんと言うとですね、ユニクロでなんの問題もないんですけどね、でもそんなこと言ったらうちら報われないんで解説しときますとですね、
    人気なのはやっぱり定番のPatagoniaのCapilene2とかですかね。僕はGoLiteのDrimove BL-2というやつ。どちらも化繊素材で同じようなもので、汗をよく吸って速乾してくれるので冬場で行動して汗をかいても快適に過ごせます。
    他にはウール系素材だと、IBEXとか、アイスブレーカーとか、暖かくていいらしいです。
    ウールは暖かいけど若干保水しやすいので、僕は化繊のほうを好んでるんですけど、でも冬場は絶対ウール!という人もいてここらへんは意見が分かれるところかもしれないす。
    ミズノとかモンベルとかでもぜんぜん性能いいと思うんですが、どうせ高いお金出して買うんなら、ミーハーなブランドをうへへへへ…

    …はっ、我に帰りました。
    とっ、とにかく、キャンプ主体ならウールとかお試ししてみるといいんじゃないかなー。あまり厚手すぎないもののほうが結局重ね着するので使い勝手がいいと思いますよ。かわいいのがあるといいですねー

  3. 2009-12-23 11:58

    なるほど、
    うへへへ・・・・・ですね。←違・・

    モンベルのメリノウールを買おうと思ってましたが 色々あるんですね!!
    私もミーハー系なので 違ったのを探そうかと思います。

    もう 欲しいものがどんどん・・・・
    お金がwww
    貧乏まっしぐらです。

  4. 2009-12-24 09:13

    僕にいわせれば、ワンダさんも鳥さんもいのうえさんも、NULのなんたるかをもはや見失っていると思うのです。これからも孤高のNUL原理主義者として邁進していく所存であります!
    今度は僕のビバ地でフェスりまっしょい。テント2張りできるか微妙ですが。

  5. 2009-12-24 15:29

    まぁなんだかんだ言っても「メンドクチーから行かない」って決断をしたワタクシが、モノホンで唯一無二の正統派NULですけどね。

  6. 2009-12-24 18:09

    > kimatsuさん いのうえさん
    20kg背負って南ア深奥部を縦走してる時点でNULとか口にするのも恥ずかしいいのうえさんは置いとくとして、toriさんも下りでは”roadmanをちぎった!”なんて自慢げにのたまっていましたし、最近はガールにそそのかされて早起きして山行っちゃうらしいですし…

    この二人を除くと、私の視察でのNULっぷりはkimatsuさんに引けをとらないと自負している次第。次回どこぞでNUL最終決戦を!

  1. 2010-03-16 13:03
  2. 2010-12-28 14:13

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