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西穂高撤退 2010.GW
西穂高からジャンダルムを経て奥穂高・涸沢へ、という壮大な計画を立ててみたものの、あえなく撤退したお話し。
初日、悪天候の予報で朝から雨だったけれども、午後から晴れてきた。
夕方に西穂山荘に到達。
幕は張ったけど、外が気持ちいいのでこの日はごろ寝で就寝。
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翌朝、快晴。
と、思いきや、尾根の上はガスに包まれて視界がなさそうなので早々に撤退。
15時くらいまで小屋でまったりしてから、再びハイク開始。
今回の同行者はnutsさんとhanterさん。
独標到着。今日のところはここでビバークすることにする。
目指すはジャンダルムの向こう、奥穂高岳、だったのだけれど…
独標の真上で、幕なし、シュラフカバーのみのビバーク体制を作る。
マットは雪面だと滑るのでブリザードステイクで確保し、ピッケルにもセルフをとってハーネスに結びながら寝る。寝ぼけて落っこちるとしゃれにならんからね。
ハンさんもごろ寝スタイルで就寝。気持ちよさそうだ。
しかし夜になると吹雪いてきて風が強く叩いてくる。暖かく寝られたけど、朝には雪まみれ氷まみれ。
ハーネスにとっていた確保は、外で吹きさらしになった安全環カラビナが凍りついて外れなくなり、夜中にトイレに行けないという失態w ついにペットボトルトイレを初体験してしまった。楽だけど、なんか、ね…
マットも吹きさらしだったので空気口のスクリュー部分が凍りついて、朝にパッキングするときに空気が抜けなくなった。吹雪のビバークをするならやっぱりリッジレストなんかのほうがいいかも。スクリュー的なものは尽くダメだ。
モンベルのシュラフカバーは前回と同様で、やっぱり蒸れる。足元がぐしょぐしょ。蒸れ解消のためにMLDのサイドジップのビビィを発注していたんだけれど今回の山行に間に合わなかった。
nutsさんはNEMO。耐風性は良さそう。
この日の朝もガスって視界がなくモチベーションが落ちる。しばらく待とうかどうしようか審議したけれども結局降りることに。あぁジャンダルム、またいつか来るよ。
しかし降り始めて1時間もしないうちに快晴。なんてこった…
とはいえ頭の中が温泉モードに切り替わってしまったので、登り返す気もおきずそのまま撤退。なんだかよくわからない山行で今期の雪シーズンは終了してしまった。また来シーズンに向けて準備をしよう。
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