冬山仕様の特製チャイ
深々と冷える吹雪の夜、森林限界上でのビバーク、テントの中でシュラフにくるまって凍えながら眠っているときに催してきて目が覚め、しばし考える。もし外へ出るとテント内やシュラフにわずかに溜め込んだ暖気を解き放ってしまう。かといってがまんするのも限界がある。まさに地獄の苦しみ。このときばかりは神を呪う。そしていよいよ限界に達し、えいやっと外へ出て用を足すのであるが、尿と一緒に体温と水分を放出してしまうのも保温上は大きなロスになってしまっていると思う。
トイレに行く回数を減らしたいのなら、利尿作用のあるカフェインやアルコールを控えたほうがよいらしいのだが、しかし嗜好品がないのもつらい。お酒もコーヒーも飲まずにただじっと朝が来るまで待つなんてそれも耐えられない。
ということでノンカフェインの粉末ミルクティーを自作することにした。
そう、アウトドアで使うには粉末でなければならないという縛りもあるのだ。ティーバックとか茶葉とかはゴミが出るからめんどうだし、液状だと重いしザックの中でこぼれるとやっかいだ。
しかし粉末状でノンカフェインの紅茶というのは市場には存在しないようだ。代わりにルイボス茶の粉末を入手してこれで代替した。ルイボスというのは、南アフリカの一部でしか自生しないなにかの植物らしい。もともとカフェインがない健康飲料だとかで同じく利尿効果のあるタンニン成分も相当少ないらしい。こいつをクリープといっしょに混ぜてミルクティーにすることにする。
甘みは黒糖とはちみつで、これも粉末タイプを用意。
さらにガラムマサラとジンジャーを加えチャイ風にしたてて血行促進を図る。FAUCHOのガラムマサラは、赤唐辛子に胡椒、コリアンダー、カルダモン、クミン、クローブ、シナモンが入っている。血行促進的にも味覚風味を楽しませる上でもなかなかいいじゃないか。
これらを適当な配分で容器にいれてわさわさと振ってまぜる。混ぜ合わさった粉末をカップに入れて、お湯を注いでできあがり。
飲んでみると、、、見事ミルクティーだ。かつてインドの路頭で飲んだあのチャイの味!にはミルクの風味が足りないが、マサラとジンジャーの味がいい具合に効いてくる。ルイボスはちゃんと茶の味がしている。素晴らしい!黒糖とはちみつの風味は、正直ふつうの砂糖でもいいかなという程度。もう少し多めに入れるか?
命名「ノンカフェイン黒糖はちみつマサラジンジャールイボスパウダーミルクティー」(長っ!)
改め「ぬくぬく・チャイ」
正確な調合をレシピ化したいところですが、性格が大雑把なものでして、すみませぬ。
※ ジンジャーやクミン、カルダモンにも利尿効果あるんじゃないかという情報もあったりして錯綜している。抜くなら抜くで、おいおい検証しないとね。でもそうするとガラムマサラの残りの素材を別々に用意しないといけなくなるな。血行促進には唐辛子があればいいだろう。
※ 塩を加えるとどうだろうか。ポカリスエットのように体への浸透性が高まって塩分補給にもなったりとか。いやいっそポカリスエットの粉末を、、、なんて。
※ 粉末練乳とか売ってないかな?あと脂質も欲しい。ココアパウダーか?でもそれじゃ別の飲み物だ。。
※ アミノ酸とかサプリ系をわんさか入れてみたり。。。
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