雲を歩く (2)
前回の続き。
photo by やな先輩
朝起きたら、雲ノ平のテン場はすっかり片付いてきれいになっていた。それもそのはずもう10時ちかく(笑
ほとんど人影のないなかでtoriさん、mt_hanterさん、ユタカさんと朝食をいただく。やな先輩はもうとっくにいない。
M「今日は鷲羽岳登って黒部五郎岳まで行きますよ。wanderさんとtoriさんもご一緒にどですか?」
T「は?おれらピークスルーハイカーやっちゅうねん。ピーク登ったらあかんねん」
W「そうだよ、せっかくの雲なんだから巻けば?」
M「いや、登りたいっすwww」
ということで二手に分かれ、翌日太郎平で落ち合うことに。
W「で、おれらどうする? 温泉行く?」
T「えー、めんどいす。湯につかったらもう動けなくなるし」
とかなんとかウダウダしてるうちに早11時。雲の時間はまったりと過ぎていきます。
ぼちぼち行動開始。ぬるぬると歩きます。今日も快晴。
祖母岳もスルー。
だから槍とか関係ねいってんですってば!
ここで事件が起きますが、それについてはまた後日。
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このあと急坂を下っていきます。
岩々した道を走って降ります。5.10ガイドテニーはこういうところは快調。でも二度ほどずっこけました。
薬師沢着。小屋でビールをゲットします。
日が差していい色合いの水。
小屋のテーブルでまったりぐったりしてたら日が傾いてきました。ぼちぼち歩きます。
なんとなく眠くなってきたので道脇に幕を立ててまったりモードに。ビールをプシュっと。toriさんは薬師岳小屋のほうまで行くということで別行動。
すぐに酔っぱらってきたのでこの日はカロリーメイトかじるだけで就寝。
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翌日は朝6時起床、雨がパラパラ降ってます。幕にも結露がうっすら。でも曇天で放射冷却がなかったせいか暖かく眠れました。
太郎平まであがって他の人を待つ。
ガール「お一人ですか?友達と折立からタクシー乗るんですけどよければごいっしょしませんか?」
W「・・・(7秒くらい考える)。いや、僕にはすでに将来を約束した大切な人がいるんです。ごめんなさい(泣」
せっかくの機会をスルーして2時間くらい待ってウダウダする。コーヒー飲んで、カレー食べて。
小屋の本棚にあったこんな本を読んだ。すごいタイトルだ…(笑
そうこうしてるとtoriさん、mt_hanterさん、ユタカさんが現れて合流。
いざ折立へ向かいます。ガスのなかをtoriさんと一緒に先行。
猛スピードで他のパーティを抜かしまくる。
T「おれらマジ早くね?」
W「下り最速っしょ!」
湖も見えました。
急坂の下りで走って山岳女子に見とれてずっこけてスティックを折る。
2時間ほど?で折立到着。hanterチームに勝利!
僕のシュライク、hanterさんのヴァーガ、toriさんのION、ユタカさんのExos。
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ユタカさんの車に便乗し、温泉入って寿司栄に急行。待ってました!
これクロムツだっけ?噂どおりのクオリティです寿司栄。むしろこっちが本命の目的ですから。
このあと居酒屋2軒とラーメン屋をはしごして飲んだくれ食い倒れ。
富山市内のアウトドアショップでも欲望を抑えられないtoriさんはNANGAのブツをゲットされてました。
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翌日また温泉でまったりして今度は”祭ばやし”へ。
回転ですがここもクオリティ高し。
食って食って食い倒してげっぷり満腹。もう当分寿司はいいや。
みなさんお疲れ様でしたーーー
雲を歩く(1)
最初山に行きたいと思ったのは、静かな場所で仕事のことやらを忘れてゆっくり独りになる時間が欲しかったからだ。
そういえば今無雪期シーズンはまだソロで歩いてない、そう思って今度のシルバーウィークはいろんな人からのお誘いを断り前回断念した雲の平へのソロ山行を企画したわけだが・・・
W「週末は雲行くっす」
T「おらも行く」
W「・・・き、奇遇すね、ぼくは今日のあずさ最終に乗りますよ」
T「おらも乗る、待ってて」
W「・・・」
・・・ということでtori_birdさんと行ってきました雲の平!
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まずは装備から、今回はTNFシュライクにパッキング。
photo by 常念山脈に遊ぶ
容量自体は16Lのコンパクトサイズですがかなり詰め込みました。サイドポケットやらもパンパン。Granite GearのArmored Pocketを外付けしてます。
シェルター(ポンチョ兼用): SixMoonDesigns / GatewoodCape + MSRニードルステイクx6 + 快速旅團 極薄タイベックシート
シュラフ・マット: GoLite Ultra 20° + Montbell U.L.コンフォートシステムパッド90 + Montbell U.L.コンフォートシステムピロー
防寒・雨具: TNF ライトヒートJKT + Montane LiteSpeedJKT + BPL メリノウールフーディ+ OR ニンバスソンブレロ + TNFグローブ + Rockyゴアソックス
着替え: GoLite Drimove Silk + Injinjiソックス + Exofficioブリーフ
クッカー: Esbitクックセットのカップ小 + Snowpeak極カップ + ロッキー用蓋 + ミニトランギアフライパン + ミニトランギア鍋つかみ
ストーブ: Aromax CF Stove + T’s チタン五徳 + 黒風防
カトラリー類: SULチタンスポーク + Leatherman SquirtP4
ウォーターストレージ: ILOHASボトル x 2 + Platypusハイドレーション
地図・コンパス: OPSACマップケース + SUUNTO コメット
ストック: ワンダースティック
デジタル類: iPhone 3GS + iPhone 3G(Willcom) + SANYO Eneloop mobilebooster + Filco PowerbankSlim + イヤホン + 各種ケーブル類
その他: ファーストエイド、洗面具、マフラータオル
食糧: タイ米500g、クスクス150g、粒状パスタ150g、タイカレー3種、ココナッツパウダー、クリームチーズ、パンチェッタ、レーズン
燃料: アルコール500ml
行動食: カロリーメイト x 2 + カーボショッツ x 5
うーん、持ちも持ったり。前回と比べてもかなり装備を増やしました。ピローとか、レインハットとか、フライパンとか、贅沢品多し。全然軽くないです…
マットは当初FBMにしようかと思っていたのですが、そこはさすがの北アルプス、toriさんとランブラーさんにたしなめられて断念。おかげで助かりました(笑)
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1日目: 新穂高温泉 – わさび平 – 鏡平 – 弓折岳直下で幕営
早朝、松本駅でなんとわざわざ来ていただいたいまるぷ師匠に見送られタクシーで一路新穂高温泉へ。前回と同じルート。
無事にわさび平も通過。
photo by tori_bird
鏡平へはこんなところを延々と登っていきます。
photo by tori_bird
けっこうバテました。5.10ガイドテニーは岩場の急登とかは得意なんですが、ソールが柔いのでじゃり道の延々とした登りは向いてないですね。
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そうこうしているうちにtoriさんがワンダースティックを折る。ダクトテープで補修したところ、続けてボクも折る。変な力をかけたり蹴飛ばしたりするとポールのツナギ目のところから縦に割れ目が入りやすいみたいだ。ダメだ、これは帰ってから補強が必要だ。
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鏡平でグッタリお休み。槍がどうとかこうとかカンケーねぃんですよ。
photo by tori_bird
同道の人に何度か声かけられたが、この荷物でソロ泊用のすべての道具・食糧が入ってる、と言うと驚かれる、というかまるで変態あつかい・・・
こっそり麺を食しているところをtoriさんに目撃される。シマッタww
photo by tori_bird
鏡平はテン場がないので弓折のほうへ少し登った途中で幕営する(幕の写真なし)。樹林がなくて気持ちいいが風はかなり強くうるさいので耳栓をする。フロアレスのGatewoodCapeだがふっ飛ばされる気配はなかった。思ったより気温も低く2-3度くらい、Ultra20°ではちょい寒い。
photo by tori_bird
幕に入ってばったり寝込んだが、途中で起きてカレーを作って食べて就寝。
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2日目: 弓折 – 双六山荘 – まき道 – 三俣蓮華 – 黒部源流 – 雲の平
翌朝、双六へ向けて出発。快晴。いよいよ森林限界上の尾根歩きだ。足の疲れは多少残っている。
photo by tori_bird
途中、美女2人組に声をかける。三俣まで行って折り返すらしい。残念!
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双六に到着。風が強い。ここでも美女に遭遇。透明感のあるイノセント系なオーラを発している!お声がけするヒマなく残念・・・
photo by tori_bird
T「北アのレベル高ぇ!奥多摩にはあんなのぜったいいないす」
W 「そうね・・・(いや見てないで声かけようよ・・・)」
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ここから先の三俣蓮華への道は、双六岳を登るか巻き道を通るかでルートが別れる。
W「どうする?」
T「当然まき道っしょ。ピークとか目指しちゃう人ってなんなの?頭おかしいの?」
W「まぁ気持ちはわからなくもないが」
T「日本百巻き道を通ってピークスルーハイクだす!」
W「そうやって結婚もスルーしていくんだな、おれらの人生・・・」
しかし三俣への巻き道は予想に反して素晴らしいルートだった。
photo by tori_bird
人も少ないし景観も素晴らしい。途中でゴロゴロしてまったり。あぁこれがガールと二人だったらなぁ、なんでtoriさんと・・・
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三俣小屋でケーキセットうまし。小屋のおねいさんもかわええということで完全合意。
photo by tori_bird
おねいさん「お飲物はなににしますか?」
W「コーヒーで」
T「・・・コ・コーヒー、ブラックで」
W「え?toriさんコーヒー飲めないんじゃ?」
T「バラすなよ(キッ!)・・・じゃ、じゃあ紅茶で・・・」
おねいさん「かしこまりました(プッ) あ、すいません紅茶切らしてました。コーヒーしかありません・・・」
T「・・・」
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ここから雲の平へは鷲羽山を直登していくルートと、黒部源流から巻いて行くルートがあるが、どちらのルートを選んだかというと当然・・・
鳥の足 photo by tori_bird
水場でパチャパチャしてマッタリ。くはー、サイコーやね。
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このあとの急登をなんとか登りきって三俣小屋を振り返る。
photo by tori_bird
なんとか庭園を歩いていくとそこは雲だった!
photo by tori_bird
ここが日本最後の秘境と恐れられる場所かー、けっこうテン場は混んでます。
テン場をうろうろしてると折立方面から入ったmt_hanterさんとユタカさん、やな先輩と合流。夜はまったり宴会。
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翌朝、凛々しい幕の勇姿。前がおいらのGatewoodCape、うしろはtoriさんのハバHP。ふたりとも爆睡中です。
photo by やな先輩
疲れたので続きは後日・・・
(みなさん写真使わせていただきます!)
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