Aromax C.F. System Stove
冬も終わりが近づき焦りつつも、天候思わしくないとの予報を受けてインドアで過ごす週末です。かねて懸案のアルコールストーブ周りの整備を行った。
最初に断っておくと、僕にとってのアルコールストーブは軽量ハイクのための道具ではなく、まったりキャンプ用の道具じゃないかと最近思うようになってきた。無雪期ハイクにはもはやストーブ、クッカー、燃料、風防、五徳その他もろもろの類を持ち歩く意味を僕は見失ってしまっている。水と固形食があれば何も問題ないしむしろ軽量化するくらいならそれ自体持たなきゃいいじゃない?と思うのだがどうだろう? というわけで自作ストーブを作るなら、まったりキャンプ用途である程度の料理を作れてそれなりのクッカーサイズに対応でき、それでいて軽く安定感があり手軽に扱えるもの、という狙いであれこれ試作しては炎上を繰り返しようやっとカタチになってきた。
いまや定番となったカーボンフェルトを使ったAromaxストーブ。それに対応した五徳風防を作ってみた。
Aromax C.F. System Stove 45g
ストーブ本体は、Aromaxよりも若干経の太いASAHIスーパードライスリムボトルにAromaxの飲み口を接着した。五徳を装着した際に安定度を高める狙い。
底面の熱対策のゴムパッキンに加えて、燃焼中でも手で持てるようシリコンチューブを一本巻きつけてある。
五徳風防をねじ込んで装着。Aromaxの蓋のネジ部分を埋め込んでいるのでがっちりハマる。
カーボンフェルトは一枚巻き。世の中には”ぐるぐるに巻き込む派“と”一枚派”があって熾烈な主導権争いを繰り広げているとか(笑)。ぐるぐる派は、万一ストーブが倒れても中身がこぼれないのがいいし、燃焼効率もいいっぽいという説で最近は主流みたいですが、わりと重くなるのがどうかなと思ったりして、お米を炊くときなんかアルコールの残量が確認できないと途中で消えてたりとか悲しいなと思うので僕は”一枚派”です。(あぁヤバイ、こんな発言したら消される…)
空気孔から点火可能。
こんな感じ。排出口はV字カット型にして、クッカーを置いても程よく燃焼を維持できる程度に調整。素材は350mlのアルミ缶の内側にスチール缶を重ねているので強度的にも問題ない。
安定感はとてもよろしい。ストーブ本体の経を太くしてゴムパッキンをつけて重心を下げたのと、五徳もねじ込み式で完全に固定したのが効いている。
今まではT’s Stove五徳を使っていたけれども、少し大きめのクッカーで米を炊いたりしてるとずり落ちたりすることがあったので、安定感のある五徳が欲しかった。
ほら、五徳と風防を一体化させたうえで燃焼中にこうやって手で持って移動できる手軽さ。この機能が今回の開発要件。右手でクッカーを持って、左手でストーブを持てば、さっと移動できる。
さて、弱火アダプタを装着します。
これで米炊きもうまくできるかな…?
消火するときは蓋をそのまま落とします。持ち手をつけたのでここに紐でもつけたらいいかもしれない。
収納したところ。ぴったりハマリます。
ストーブ本体に巻いたシリコンチューブの太さが350ml缶の五徳風防にちょうどハマるので、ちゃんとがっちり固定されている。
[失敗余談]
最初は空気の流入量を操作して火力調節しようと思ったんだけど失敗でした。
こういう感じに弁を上げ下げして調節できたらいいなと…
でも空気流入口をふさぐと、五徳風防自体に不完全燃焼のガスが溜まってそれ自体ストーブ化して風防の上で燃え上がってました…うーんうまくいかんもんだなぁ。
Trango Piranha Knife / トランゴ ピラニアナイフ
クライミングのときはいざというときロープを切らなきゃいけない事態になったときに波刃のナイフがあったほうがいいとか。というわけでTrango Piranha Knifeを買ってみた。
かなり小さいです。よさげな穴があいてるので細引きを通してギアラックに掛けるとよさげかも。
重量は21g。
手に持ってみても相当小さい。こんなんであのぶっといロープをざくざく切れるんやろか。でもこの軽さには満足。
え、どんなときにロープを切るかって? そりゃまぁ、パートナーが落ちて「おれにかまわずロープを切れ!」とかいう心の声を察知したときとか?
いや、まぁそれは冗談として、ロープの一部が痛んで切れそうになったときに短くしたり、端が岩に挟まって抜けなくなっちゃうときとか、懸垂下降中に衣服がからまったりとかあるみたいです。
Klean Kanteen Insulated
年末の北アルプスで無印のサーモスを落としてしまったので代わりを探していたのだけれども、いろいろ検討してみた結果、Klean KanteenのINSULATEDに落ち着くことになった。
Klean Kanteenの他の水筒と違って、これはサーモスと同じように筒壁が真空になっていて保温できるタイプ。重量は285g。無印より微妙に重く、山専ボトルは320g? Thermosステンレススリムは330gくらいあるからそれよりは軽い。容量は16oz.だから473ml。悪くない。まぁ保温力がどの程度かは使ってみないと分からないが、少なくとも水が凍ってしまうことはないだろう。
なによりも蓋にカラビナやガイラインを引っ掛けられるので、もう落とさなくて済むというのが安心。
もともとは、体に悪いBPAを溶出しない世界で最も安全で丈夫な素材だとかいう18/8規格のステンレスを使ってるのがKlean Kanteenのアイデンティティらしいが、そんなうんちくは知ったこっちゃない(笑
ステンレススリムとの比較。背丈はかなり低い。
ねじ込みキャップを開けるとこのようなシンプルな構造。コップなどないからガブ飲み。
むしろこれくらいシンプルなほうが手に取って飲むまでのアクションが少なくてすみそう。普通のサーモスだと、コップをくるくる外して片手に持って、もう片手でボタンを押して注ぎ口を開いて、トクトクと注いでからやっと飲める… なんてすごい面倒だと思っていた。特に厚手のグローブをしているときなんか。これならそんな面倒なことにはならないのではないかと。
蓋の裏もメタリックな素材だから、もしかしてここも真空構造になってたりする??
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